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猪熊夜離 from fanbox
猪熊夜離

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【予告】橘さん家ノ愛人事情~結花~

 ユウが傾けたグラスに瓶からビールを注いであげる。とくとくと黄金色の液体がグラスの底を覆い隠し、壁面を登ってくる。彼が傾けたグラスの角度を調節するのに合わせて、橘結花もビール瓶の傾きを直す。


 ここだなという目分量で瓶をグラスから離すと、一拍遅れて泡がシュワッと盛り上がる。目測どおり泡はグラスの縁ギリギリで蓋するように止まった。


「ありがとう結花」ユウが礼を言う。グラスを口に運んで喉を鳴らした。


「どういたしまして。感謝しなさいよ。私にお酌させたい男は、大学の時も就職してからも列ができるくらいいたんだから。馬鹿馬鹿しいから全部断ったけど」


「結花らしいよ」


「女が自分に|傅《かしず》く姿を見て優越感に浸りたいなんて時代に合ってないのよ」


 お酒を注ぐ、という行為自体が嫌なわけではない。別にやってやったって構わない。嫌なのは彼らの自尊心を満たしたり、自分の権力を確認したりする駒に使われることだ。年時が若い者――特に結花のような見目麗しい女――に奉仕させ、顎で使える立場なんだと己の優越的な立場を噛みしめる連中の態度が気に入らない。


 行為が問題なのではない。そこにべったりくっ付いて分かち難い文脈を受け入れがたい。


「お酒を注ぐのが嫌なら無理にしてくれなくてもいいのに」


 何も分かってないユウの言葉に結花はおかしくなる。


「あんたにしてあげるのと他の男にさせられるのは違うでしょ」


 そんなものかなと納得いってないユウに結花は言葉を重ねる。


「セックスだってそうでしょ」


 ぎょっとして目を剥くユウの反応に結花は悪戯な笑みを浮かべた。彼は自分たち|母娘《おやこ》を三人同時に孕ませた。節操のない下半身で美人母娘を全員物にしてしまった。やったことだけ見ればとんでもないヤリチンのクズ男。しかし結花たちは、たとえ唯ひとりの存在になれなくとも、世間から後ろ指さされる関係でもユウの子供なら欲しいと本気で思えた。


 他者からの後押しがあったにしても、ユウの子供が欲しかった気持ちに偽りはない。


「あんたとセックスするのは問題ないわけ。むしろ私がしたい」


 目の前の女に「あなたとセックスしたい」と言われたユウの顔が真っ赤になる。子供がデキる本気セックスもした仲なのに、未だにユウは私でドキドキしてくれる。私のことを子供の母親じゃなく、抱きたい女として扱ってくれる。結花の雌芯が疼いた。


「だけど他の男にセックスしようって誘われたら嫌。相手が自分の立場や権力を笠に着て断れない相手を狙うような人間ならなおさら。やることは同じ行為でも誰とヤルか、どんな状況で誘われるかでこちらの受け止め方は違うってことは、何となく分かった」


「何となくは」と答えるもユウの表情は曇っている。釈然としない思いがあるようだ。「やっぱりお酒を注ぐこととセックスは別物じゃないかな。セックスは、その……恋人や夫婦がする行為だし、恥ずかしいことでもあるけど、お酒を注ぐくらい」


「減るもんじゃないし? 私の考え方が理解できない人はみんな同じこと言うのよね。屁理屈捏ねてないでお酌くらいしろ、顔はいいのに可愛げがない、それくらい減るもんじゃないだろ」


 過去に飲み会で同席した上級生や上司の顔を思い出してムカムカする。彼らは一様に聞き分けがない小娘に社会の常識を諭すような態度だった。同僚の女たちからも、お前がゴネてると皆が迷惑すると言われた。


「減るわよ。自分が納得してないことを周りに言われたから、皆は当たり前に受け入れてるからで渋々続けてると、自分の中の自尊心が。そんなことが繰り返されると納得できないことに声をあげる人のことが許せなくなってくる。私はキョーチョーセイを持って周りに合わせてる、私だって納得してないけど渋々従ってるのに、あいつは文句を言って邪魔なやつだって。そういう人間になりたくないから私は、可能な限り自分が納得できないことは受け入れないで生きたいの」


「さすが結花。格好いい」


「惚れ直した?」


「これ以上どうしたって好きになれないくらい好きだよ」


「何それ? ほーんと口ばっかり上手くなっちゃって。そうやって外で女ひっかけてるんじゃないでしょうね。こんな美女三人と一人で事実婚してるのよ。この上まだ知らない女を孕ませちゃいましたなんて許さないからね」


「そんなことしないよ!」


 あわあわ両手を振りながら否定するユウ。結花はかわいい弟分、恋人、子供の父親と関係性が変化してきた男を生温かい目で見る。


 過去にあった不幸な事件も乗り越えて結花は彼と一緒になることができた。母親の京香、妹の小春も一緒の事実婚――重婚が認められてない日本では、法的に認められた関係ではないが、四人は納得してこの形で添い遂げることを選んだ。


 やっと掴んだ幸せは壊させない。何をしても守ってみせる。


「そうは言っても、いつだって断れる訳じゃないわ。立場上どうしても受け入れなければならないときもある。そんなときは終わってから酷く自己嫌悪するのよ。気分が落ちこんでしまう。……もし私がそうなったら、あんたが慰めてよね」


 何てことない風に言うつもりだったのに気分が声に出てしまった。沈んだ声にユウが首を傾げる。


「それはどういう」


「ただいま」


 不審に思ったユウが尋ねるより先に玄関で京香の声がした。廊下を歩く足音が近づいてくる。


「お酒飲んでたの? 私も着替えたら一緒しようかしら」


 物陰からスーツ姿の京香が姿を現した。差し向かいでビールを飲んでいた結花とユウへ交互に目をやる。子育てと仕事の両立は年齢的に厳しいと出産を機に退職したが、現在でも知人が興した会社を手伝って週に何度かは出かけている。今日も土曜日だというのに繁忙期だという会社を手伝いに行った。


 という体で京香は|刈谷篤史《かりやあつし》と会っている。刈谷はユウが就職した会社の経営者で、表の顔は人当たりが良く、立ち上げたばかりの会社を急成長させたビジネスパーソン。だが実態は裏社会にも顔が利く反社の一員だ。並み居るライバルを蹴散らし頭角を現せたのも裏の人脈あったればこそ。


 京香と同い年の刈谷は何かとユウのことを気にかけてくれる。幼いころ両親を亡くしたユウにとっては、社会人になってからできた父親的な存在だった。いい人だと思っていた。だけど世の中、いい人に見える人間ほど腹の中はドス黒い。


 かつて結花たちは家族旅行で海に出かけた。ユウが高校に上がった年だから五年前。当時すでに橘家の女たちはユウと寝ていた。誰が彼の一番になるか話し合い、家族旅行中に生エッチ解禁で三人同時にナカ出ししてもらおう、最初に妊娠した女が彼の恋人・正妻で残った二人は手を引くか愛人で我慢。


 ユウの子を孕むつもりの女三人は危険日ど真ん中のスケジュールを組んだ。しかし、旅先で結花たちは悪いナンパ男たちに目をつけられた。ユウは睡眠薬で眠らされ、女三人はナンパ男たちに輪姦された。ユウの子供ちんちんとは比べものにならない雄を教えられた三人はメロメロになり、最初は嫌がっていたのに最後は頭ぶっ飛んでおかしくなるくらい気持ちよくなってしまった。


『はぁっ♡ はぁっ♡ はあっ♡ はあっ♡ や、やめ♡ いやっ♡ こんな、のっ♡ やああ♡ やなのに、いいとこにばっかあたって、ばかみたいにでかいちんぽゴリゴリきてるぅ♡ はあっ♡ はあっ♡ はあああ♡ たっ、たすけてっ♡ だれかぁっ♡♡ たひゅけっ♡♡ たひゅけっ♡♡ たひゅけてぇっ♡♡♡ だ、だめっ♡ ごめっ♡ ごめんなさいっ♡ こんな、こんなすごいの、されたらっ……ユウごめん、あやまってもなんにもならないけど、ごめん……このちんぽでイクことゆるして……やっ♡ やあああ♡♡♡ ちんぽっ♡ イイっ♡ 気持ちいいっ♡ すごいっ♡ 気持ちいいっ♡』


 一部始終は男たちの手により撮影されていた。もともと彼らはセックステープを販売する裏ビデオ業者でもあったのだ。


 京香の知り合いだという探偵に頼んで証拠を集め、男たちは警察に逮捕された。ビデオも販売された分、在庫は完璧に回収した。だが複製された物が残っていた。裏のツテから刈谷は橘家の女たちが輪姦されたビデオを偶然入手。それを使って結花たちに脅しを掛けてきた。


 ユウに黙ってて欲しかったら俺に抱かれろ。


 刈谷の脅しが普通と違ったのは細かい契約を結ばされたことだった。彼がユウに目を掛け育てようとしてくれるのは本心なよう。裏の仕事をさせられるのではと心配したが、まっとうに表の仕事で評価しているようだった。


「ぼくはユウくんに頑張ってもらいたい、幸せになってもらいたいと思っています。一方で京香さんたちのような美女を抱きたい男の本能も持っている。都合のいい話ですがユウくんには内緒で、ぼくの愛人になりませんか」


 生殺与奪を握られてる状況で断ることなどできなかった。


 契約を結んでから一年半も刈谷は結花たちに手を出してこなかった。その間に結花たちはユウの子供を産み、育て、母になった。


 このまま刈谷が私たちのことなど忘れてしまえばいいのに、一年半も経ったなら他の女に目移りして興味なくなったんじゃないのと結花は希望的観測を並べた。だが先月、刈谷から橘家の女たちに契約の履行を求める連絡が届き、京香が娘たちに先んじて抱かれた。


 ユウを社外研修名目で一週間家から遠ざけてる間に、刈谷は京香の熟れた肉体を隅々まで堪能した。毎日彼の住むマンションに足を運び、明け方まで抱かれて帰ってくる母は結花が見たことないほどの色香を放っていた。


 女が堕ちたときの顔を結花は初めて見た。ナンパ男たちのセックスは確かに気持ちよかった。ユウとは比べものにならない快楽に三人は流された。しかし心まで奪われた訳ではない。体は屈してしまっても、心はクズ男共に負けて悔しい気持ちが残っていた。


 刈谷に抱かれた京香からはナンパ男たちに持っていた悔しさ、対抗心といったものが感じられなかった。母さんは心の底から堕ちてしまったんだ、たった一週間かそこら刈谷に抱かれただけで体だけじゃなく心も彼の女になってしまったんだ。


 結花にとって母親は強い女の象徴だった。目標とする女性の姿。家では茶目っ気もある結花だが、外では京香の真似をして落ち着いた振る舞いを演じる。気づけば大学ではクールビューティーなんて言われていた。


 生まれたときから目標にしていた女性が、あっさり堕ちてしまった、ユウ以外の他人棒に屈服してしまった。その事実は結花を恐怖させた。順番では京香の次に結花が刈谷と寝ることになっていたからだ。


 あの母さんが簡単に堕とされてしまったチンポに果たして自分は抗えるだろうか。刈谷と寝てもユウを好きでいられるだろうか。ううん、気持ちを強く保たなければダメよ、他の誰でもなく私の問題なんだから。


 結花は決して認めたがらず否認し続けるが、彼女の中には恐怖の一方で刈谷に抱かれることを楽しみと感じる心もあった。


 ナンパ男たちにされた強烈なセックス。いまも彼女は狂乱の夜を忘れられないでいた。麻薬のようなセックスで脳髄が痺れて、目蓋の裏でバチバチ火花が飛び散る強烈な快楽、ぐるぐる目が回り意識が底なし沼に引きずり込まれる酩酊感。みっともなくて汚い濁音だらけの喘ぎ声をあげながら失神するまで、おまんこの奥をバコバコ突きまくって許してもらえない乱暴なピストン運動。


 自分の体が男を楽しませ、チンポ扱き上げて射精してもらうための道具でしかないと思い知らされる乱暴な扱い。


 いずれもユウとのセックスでは得られない体験だった。ユウは私のことを大切にしてくれる。未だに憧れの結花姉を抱く気持ちで、私のことを尊重した優しいセックス。彼の優しさや愛情を感じられて幸せではある。心は満たされる。だけど体は……。


 強い雄に蹂躙される悦びを知ってしまった結花の肉体は、失神するほどの快楽を求めていた。


 京香を堕とした刈谷とのセックスなら、自分の浅ましい雌が満たされるのではと期待する。


凛々しい結花姉が望みどおりバコバコ突かれて、濁音多めのみっともない喘ぎ声あげる寝取られパートは夜公開予定。

前回↓

橘さん家ノ愛人事情~京香~

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【予告】橘さん家ノ愛人事情~結花~

Comments

結花姉さん「強気な女はMっ気持ち」というエロ同人的に分かりやすいキャラで好き。見た目もストライク。 精豪自認竿役に簡単に堕ちて一晩中ひぃひぃ言わされてて欲しい。

結花編…!!! 楽しみすぎる!!!

腕立て職人💪こーすけ


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