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猪熊夜離 from fanbox
猪熊夜離

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「愛があればOK」な物語

やあやあこんばんは。


今日は珍しくTwitterで連投した内容をまとめます。


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というようなことを書いたことが呼び水となり、物語における「愛は勝つ!」について考えていました。

おじさんが若い子を手に入れる物語

恋は障害が多いほど燃えるは恋愛作品の王道ですが、最近は成年男子と未成年女子の恋愛物がエロ界隈だけでなく一般向けでも増えてるのかなと。前に読んだネットニュースの記事では「思春期をオタク趣味に捧げた中年オタクたちが、もはや10代同士の恋愛物語には感情移入できなくなり、自分たちに近い主人公像を求め始めた市場ニーズがある」と書いてました。それもあるのかな?


文芸界隈では昔から「定年退職して暇になったおじさんが小説の新人賞に応募してくると、かなりの確率で作者と同年代の主人公が意味もなく女子高生に惚れられる」と言われていましたし、読者層の年齢が高い官能小説界隈では「若く美しい女を手に入れる疑似体験を通じて自分の人生が報われたような達成感を得るのではないか」と言われたりもしていました。


だから、おじさんが若い女の子を手に入れる物語自体は古典的な造りであり、珍しい訳でも現代が生んだ訳でもありません。


拙作『冴えないおじさんが球場で姫川友紀と出会って運命感じちゃう話』も実際、そういう話です。読んでくれよな!(ダイレクトマーケティング)


昨今の作品に変化が見られるとしたら、以前よりも盛り上がる二人の外側の世界――成年と未成年の恋なんて常識的には「うわぁ…」という目で見られる――が強調され、それを主人公に直接叩きつけるキャラも多く投入されることかなと。

全ての生涯は愛の尊さを盛り上げるために

そんなことを考えながら投下した連ツイ。

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男の家を転々としてお礼にセックスさせてきた少女を家に泊めた主人公が、自分はそんなつもりで泊めたんじゃないと言って断ったけど、一緒に住むうち彼女に惹かれていって「これはお礼のためじゃなく、愛する二人の恋人セックスだから」と言って彼女を抱くとき、そこにこれまで彼女の肉体を楽しんできた他の男とどれほどの違いがあるの? という疑問。


そこで「全然違うだろ。宿を貸した対価に体を求める下衆な行為と神聖な愛の儀式を一緒にするな」となる人は多いと思うんです。だけど「成年が未成年に手を出してマ○コにチ○ポ突っ込んで気持ち良くなってピュピュッと出しちゃった」のは一緒ですよね。


法的な問題とか諸々まったく解決できてませんよね。それなのに「二人は愛し合ってるから」不問とする。愛というものの価値がそれだけ高く見積もられてるのか、逆に大人のお風呂屋さんが「男女が出会って自由恋愛が盛り上がっちゃっただけだから」と言う程度の愛が氾濫してるのかは私には判断つかないです。


おじさんが自分を主人公に見立てて、あれよあれよという間に若い娘とエッチしちゃう物語を何の照れもなく書いてくるより、あーだこうだと周りに面倒くさいことを言わせて主人公が葛藤するけど結局「愛があるから」で押し切って、周りの声も気持ちいい背徳セックスのスパイスにしちゃうほうが恋愛至上主義も極まってるし、どエロくないですか?


構造として何のエクスキューズもなく書くより、外野にいろいろ面倒くさいことを言わせた上で、読者に「俺たちは何もかんも分かってる。それでも『敢えて』物語として消費してるんだ。現実と創作の区別がついてるんだ」と思わせることのほうが、より強固になります。


背徳セックスは背徳感があるから気持ちいい


こうした物語は二人の間にあった障害が取り払われ、恋愛が成就した瞬間を最高潮に終わらざるを得ない。


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主人公と秘密の同棲生活を送っていた女子高生は家に帰り、成年してから再び主人公の前に現れる。

秘密の恋人関係だった男女は互いに身辺整理して、今度こそフリーの身で再会して恋に落ちる。


どっちも二人の恋を妨げてた障害がなくなってるので、物語としては終わらざるを得ないです。


スケベ作品ならエクストラステージとして、二人が世間様に顔向けできるカップルになってからのラブラブセックスを待ち望む読者もいると思いますが、一般的な物語としては終わるしかない状態ですね。

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